このペーヤはセルビア語でペーチ(Peć)と呼ばれる街で、セルビア正教会の総主教座が置かれている地として、セルビア人にとっては神聖な場でもあります。

ペーヤ(ペーチ)総主教修道院は、2500mを越える山々へと続くルゴヴァ峡谷の入り口に位置し、もともとは13世紀前半に大主教座として建てあれましたが、1346年セルビア正教会が独立教会となるのと前後して総主教座が置かれました。
*現在入り口の所でKFORのイタリア兵士により身分確認が行われます。
また、数年前まで修道女さんによって入場が拒まれることもあったようです。
さて、ペーヤ(ペーチ)の郊外にはもう一つ世界遺産に登録されている修道院があります。
デチャニ修道院です。
私が訪れたこの日イースターにあたる日曜日だったので入れるか心配していましたが、テレビ撮影のクルーにより一時期閉鎖されていましたが、大丈夫でした。
もしかしたら午前中はたくさんの信者さんがいたかもしれませんが、午後には数人のセルビア人の人たちや、観光客のグループ、宗教関係者の方たちが少しいる程度でした。
この手前でKFORのイタリア兵士にパスポートを預けます。
この門をくぐると、敷地内に入ります。
1327年当時セルビア一帯を支配していたステファン・ウロシュ3世によって建設が始められましたが、完成したのは1335年息子のドゥシャン王の治世でした。
またフレスコが完成したのは1350年だったそうです。
オスマン帝国の支配がはじまってからも、スルタン達により引き継がれ保護されていただけではなく、修道士たちに対する徴税に置いても特別な措置が取られていたそうです。
また肥沃なこの地域の農作地、ブドウ畑、果樹園の恩恵を受け、たくさんの寄付を受けることもできていたそうです。
教会中央にはステファン・ウロシュの霊廟もあり、彼はステファン・デチャンスキー(デチャニのステファン)としても知られています。
神秘的で、ヒーリング・パワーがあるとされる内部は多くの人々から尊ばれています。
ペーヤで忘れてはならないもう一つのモノ!
それはペーヤ・ビール
アルコール度数4.2%のもの、5.3%のプレミアムピルスナー、ノンアルコールでパイナップルの香りつきがありますよ!