2009年9月30日水曜日

ジロカストラ民族音楽フェスティバル 2009












ジロカストラ民族音楽フェスティバルに行ってきました!!




これは1968年に始まり、4年に一度、通常は秋に行われる伝統的な祭典です。街全体を見下ろせるジロカストラ城塞の敷地内での野外コンサートです。




1000グループ以上のアルバニア人歌手やダンサーがアルバニア国内だけでなく、コソヴォ、マケドニア、セルビア、イタリア、ドイツ、スイス、アメリカなどからやってきて祭りを盛り上げます。



今年は9月24日から29日までの開催です。



毎日午前10時からは前夜のパフォーマンスについての反省会と討論会、民族音楽や民族学などに関わる専門家よる講演会が行われています。




一方まだまだ日中は汗ばむような陽気のこの時期、日が沈み始め、涼しくなる夕方6時から音楽演奏や歌、ダンスが始まり、9時ごろまで続きます。




2005年からユネスコによって保護されているアルバニア人の同音同音多声音楽(アイソポリフォニー)のグループも、もちろん幾つか出演しています。




音楽が作り出す鳥肌が立つような空気、伝統楽器、さらに民族衣装と芸術などアルバニアの伝統を丸ごと表現しており、夢のような時間を体験することができました。



上記以外の時間帯にも、ステージにてリハーサルが行われていて、街中に音楽が響いていました。







また『石の街』として知られているジロカストラは、アルバニア南部に位置する大変古く、2005年に世界遺産に博物館都市としても登録されています。



食品、革製品、繊維製品が生産される商業都市でもあります。



18世紀(当時この地はオスマントルコ帝国の支配下にありました。)のイスラム寺院やキリストの教会、起源は古代に遡る城塞が街には残っています。



この街を訪れた者を最も惹きつけるのは、互いに重なり合うように建てられ、そして各々がまるで小さな要塞のような、ジロカストラ特有の家々でしょう。素朴で美しい窓、小さな部屋、屋根を支えるために外壁から突き出た支柱が外観のコンビネーションを作り出しています。


このように精巧に重ね上げられた石が由縁となり、ジロカストラは『千の階段をもつ街』または、『石の街』と呼ばれ、世界遺産に登録されたのです。