2009年12月31日木曜日

アルバニアの年末の風景




12月に入ると市場や路上、時には訪問販売のような形で、七面鳥が売られているのを目撃します。
早めに良いものを仕入れ、生きたまま年末まで家の倉庫で飼っておく方もいるようですし、直前に買いその日にお庭でさばいてしまおうと言う方も多いようです。
年末、都市間を移動するバスの下の荷物スペースにも縛られた七面鳥たちが、辺りの様子をうかがうかの様に目をキョロキョロさせながら、自分たちの出番が来るのをじっと見ています。
日本ではあまり馴染みのない七面鳥ですが、こちらでは“海の雄鶏”という名前で呼ばれています。
(“海のフルーツ”のシーフードは理解ができますが、七面鳥になぜ“海の”とつけられているのか、未だ真相がつかめていません。)
オリーブのみを食べさせ飼育した七面鳥が特においしく、高級だそうです。
皆様も是非一度味わいに来てください!

2009年12月18日金曜日

アルバニアにおける日本の活躍 (医療機材編)


12月18日の新聞に、またまた日本人として誇らしいニュースを発見しました。


新聞によりますと、


副首相で、外務大臣のイリリ・メタ氏が、在ローマの安藤裕康大使(アルバニアにはアルバニア大使館がなく、ローマの在イタリア大使館の管轄となっています。)と会見した。


会見では双方の政治経済における協力強化が話し合われ、アルバニア政府によって作成された様々な分野のプロジェクトに対する、日本政府の支援について論議された。


メタ、安藤、両氏は“地域の救急センターにおける医療機材の改善”プロジェクトの遂行について、サインを交わし協定を結んだ。


この日本円で7億1800万円(720万米ドル)に値するこのプロジェクトで、12地域の健康センターの機材が最新化にされると考えられています。


この 協定締結後、両氏は記者会見を開きました。

“今日までの我が国に対する日本政府の並々ならぬ支援について感謝しつつ、引き続き経済財政面での多大な支援によって我々の発展をサポートしてくれる日本との関係をさらに強めるために、アルバニア政府の決意を表したい。”とメタ氏は語った。


一方、安藤日本大使は“我々にとっても大変な喜びであり、貴国の救急医療センターへの730万ドルと言う額の協定締結に関する、サインが交わされるという機会を得ることができ我々にとっても特別で大変な喜びです。”と表現した。


“私たちは最大限の経済的支援をアルバニアのあらゆる分野にし続けていきたい。アルバニアは日本にとって大変、大変重要な国です。ですから、アルバニアに対してさらに貢献し続けるでしょう。我が国のアルバニアに対する将来における援助の優先分野は、インフラストラクチャー、農業、教育と健康であります。今年9月から、日本は新政府を持ちました。しかし政権交代に関係なく、アルバニアに対する日本の外交政策は、変わっておりませんし変わらないことでしょう。


このカンファレンスのあと、私たちはイリル・メタ氏と相互の最重要課題について話し合い、我々2カ国間の関係を活気づけることでしょう。


また、ビジネス分野における投資をも活気づけ、さらに発展させていきたい。”と安藤氏。

reference: lajme
k.k/NOA

2009年12月10日木曜日





ティラナのあちらこちらでも年末に向けて12月初めよりライトアップされました。
1枚目の写真は、街の中心地で、1930年代の初めのアフメド・ゾグ一世の統治時代に、イタリアの建築家たちにより新しくティラナの街が首都ととしてデザインされた際に建てられた省庁やティラナ市庁舎などの黄色の建物がライトアップされています。
2枚目。振り返って写真を取ると、正面入り口の上に“アルバニア”と名づけられたモザイク画が置かれている国立歴史博物館の建物(左)と、現在は民営化され改築が済んでいますが共産主義時代にも国営の15階建ての一流ホテルとして機能していた、現“ティラナ・インターナショナル・ホテル”(右手。赤いランプで縁取りされた)が見えています。
3枚目。毎年12月からこの街の中心地である国民的英雄のスカンデルベグ広場と、マザーテレサ広場の2か所に突如、遊園地が設置されます。 
後ろに見える絵が、国立歴史博物館のモザイク画です。
街のど真ん中に設置されるので、遅くまで大人も子どもも寒空の下、クリスマスと年末の雰囲気を楽しみます。

2009年12月2日水曜日

独立記念日と解放記念日

11月28日はアルバニア人たちが1912年に、およそ500年続いたオスマン・トルコ帝国支配に終止符を打ち、独立を勝ち得た記念日です。(祝日です。)

実はこの1912年11月28日はオスマン・トルコ帝国からの独立を果たした日として重要なだけではなく、紀元前4世紀に古代ギリシャ人がイリリア人の土地であったこの地域に入植して来て以来、ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン・トルコ帝国と言った大国に加え、常にヴェネチア人、スラブ人、アンジューなど侵略を受けてき、アルバニア人としての独立国を持ったことのなかったこの国が、アルバニア南部の港町ヴローラにて初めてアルバニアの国旗を掲げ、独立を宣言したという名誉ある日なのです。

したがってアルバニアでは『独立の日(Ditë e Pavarësisë)』とも 『旗の日(Ditë e flamurit)』とも呼ばれます。



一方、11月29日は1944年に第2次世界大戦が終了し、占領が終わった日として『解放記念日』として祝日になっています。

1939年からアルバニアに進軍したイタリア・ファシスト軍が1943年に連合軍に降伏すると、今度はドイツ・ナチス軍によって占領されていました。

1944年11月29日、パルチザンとソ連軍によって全土解放が行われ、この日を祝日としています。

アルバニアで日本語の新聞を!




アルバニアで日本語の新聞を読んでいただけるようになりました。

アルバニアの首都ティラナの中心にある『スカンデルベグ広場』に位置する書店『アドリオン(Adrion)』は世界65カ国の800もに及ぶ新聞を取り扱っています。


(注:日本語のような、この国においてはまだまだマイナーな言語の新聞は、前日には注文が必要です。)


そこに、なんと!!

近頃、下記日本紙が5紙加えられました。(うち1紙は英語)

・毎日新聞
・沖縄タイムス
・スポーツニッポン
・The Japan Times
・読売新聞

これで、皆さんもアルバニアにいながら、日本のニュースをいち早く読むことができますね。