2009年12月2日水曜日

独立記念日と解放記念日

11月28日はアルバニア人たちが1912年に、およそ500年続いたオスマン・トルコ帝国支配に終止符を打ち、独立を勝ち得た記念日です。(祝日です。)

実はこの1912年11月28日はオスマン・トルコ帝国からの独立を果たした日として重要なだけではなく、紀元前4世紀に古代ギリシャ人がイリリア人の土地であったこの地域に入植して来て以来、ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン・トルコ帝国と言った大国に加え、常にヴェネチア人、スラブ人、アンジューなど侵略を受けてき、アルバニア人としての独立国を持ったことのなかったこの国が、アルバニア南部の港町ヴローラにて初めてアルバニアの国旗を掲げ、独立を宣言したという名誉ある日なのです。

したがってアルバニアでは『独立の日(Ditë e Pavarësisë)』とも 『旗の日(Ditë e flamurit)』とも呼ばれます。



一方、11月29日は1944年に第2次世界大戦が終了し、占領が終わった日として『解放記念日』として祝日になっています。

1939年からアルバニアに進軍したイタリア・ファシスト軍が1943年に連合軍に降伏すると、今度はドイツ・ナチス軍によって占領されていました。

1944年11月29日、パルチザンとソ連軍によって全土解放が行われ、この日を祝日としています。

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