2009年11月13日金曜日

ジェームス・ベルーシ氏




ジェームス・ベルーシというアメリカの俳優をご存じでしょうか?http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7


名前を知らない人も、顔は見たことがあるはず!!
実は彼は、アルバニア系アメリカ人です。
残念なことに、ほとんどアルバニア語は話せないそうです。

彼のお父さんが第2次大戦が始まる前の1934年に15歳の時にアメリカに移民しています。
一方、お母さんはアルバニア人2世として、アメリカで生まれています。

昨年もアルバニアでコンサートに出たり、大学で講演したりしていました。


そんな彼が、この秋から、アルバニアに3社ある携帯電話会社の一つ、“イーグル・モバイル”(トルコ系)の広告に起用されています。


日本でもお馴染みだった“ヴォーダフォン”も3社のうちの1社ですが、“ヴォーダフォン”の宣伝はいつも海外のノの引用&吹き替えなどで、しかもハイレベルの素敵CMですが、一方“イーグル・モバイル”は結構オリジナルで頑張っていて、私はこれはこれでいつも結構気に入っています。

例えば、ティラナの街のあちこちが出ているようなCMだったり。
「これはどこだ?あれはどこだ?あ、ここ知っている!」とか、しばしば釘付けになります。

そして今回ももちろん“イーグル・モバイル”はオリジナルで勝負。

このジェームズ・ベルーシ氏を起用しながら、実際にティラナのマザー・テレサ国際空港やティラナの街を映し出しています。

また作りも、結構好きです。

私自身アルバニア人でもないのに、愛郷心が湧いてきます。

YouTubeでお楽しみください。
http://www.youtube.com/watch?v=e9k6jhh09fw

2009年11月8日日曜日

英雄の街 クルーヤ




アルバニア人の国民的英雄の1人に1405年生まれの“ジェルジ・カストリオティ・スカンデルベグ”という人がいます。



名前が長く覚えていただきにくいので解説しますと、



①“ジェルジ”というのは彼個人のもともとの名前。キリスト教徒の家族の元に生まれているのキリスト教徒名です。



②“カストリオティ”は苗字。



③オスマン帝国支配下で他の多くのキリスト教徒の子ども達と同様に、強制徴用されイスラム教に改宗させられ、教育・訓練をされた時に偉大な“アレキサンダー大王”にちなみつけられた“スカンデル”と言う名前。



④“ベグ”という称号を与えられていた。







幼いころに強制徴用されイスラム式の教育を受け、オスマン帝国のベグとして軍隊を率いて1443年セルビアとの戦いに出ていましたが反旗を翻し、父親が領主を務めていたクルーヤに戻りアルバニアの領主たちをまとめ対オスマン帝国の為に戦い続けました。




彼の活躍はヨーロッパつまりキリスト教の各地で讃えられ、各地で彼の伝記が出版され、騎馬像が建てられています。







そんな町クルーヤは現在も中世の町並みを残し、羊毛織物の帽子やバッグ、絨毯、そして木工や石膏細工、銀・銅細工などが作られ、また販売されています。




小さな町ですが、戦略的にも恵まれたサリ・サルティク山の斜面の650mの所に位置し、アドリア海やアルバニアの各地まで見渡せる、中世の雰囲気の残る味わい深い町です。


城塞内にあるスカンデルベグ博物館は彼の生きた時代背景やまつわる物などの展示が充実していますし、18世紀の民家を利用した民族博物館とその名物おじいちゃんガイドも是非訪れたい所です。




マザーテレサ国際空港にも近く、ティラナからも1時間弱で来れるのでお土産選びにも観光客の方に人気の場所です。