2009年10月21日水曜日

アルバニア人の日本政府への期待



10月19日のニュースでとても誇らしいニュースが報道されていました。

ティラナ市内の中心部を東西に流れるラナ川の汚水が日本政府の支援により整備されるというのです。

ラナ川はティラナ市東部のダイティ山から流れてきますが、ところどころで、汚水が流れ込んでいます。

ティラナ市の下水システムを整備することで、このラナ川に汚水が流れ込むのを防ごうというプロジェクトだそうです。


報道によりますと、日本政府により下水システムに出資される金額は115億円におよび、今回は、プロジェクトの先駆けとなる調査にかかる12カ月分の12億円の契約をかわしたそうです。今回の下水システムの再構築で、さらに深く、そしてさらに広域に広げられるそうです。

プロジェクトの終結の暁には、ラナ川に注ぎ込まれる下水・汚水の状況は 見違えるほどに変わるだろう。そしてティラナは、整備された外観だけでなく、表面には見えない地下システムも整った、本物のメトロポリタンとなるだろう。 と、運輸大臣のソコル・オルダシ氏も契約締後の会見で語っていました。

ティラナ市民を悩ませていた、ラナ川の汚水。


これをきっかけに、ラナ川に対する人々の意識も変わっていくことを願っています。

2009年10月19日月曜日

マザーテレサの日


10月19日はマザー・テレサが2003年に当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世に列福された日です。

これを記念しまして、アルバニアではこの日を休日にしています。


*列福:カトリック教会において徳と聖性が認められ、聖人(Saint)に次ぐ福者(Beato)の地位にあげられることを言うそうです。





マザーテレサは本名ゴンジェ・ボヤジウといい、1910年8月26日に三番目の末っ子として生まれています。


*ゴンジェとはアルバニア語で蕾という意味です。





彼女は現在のマケドニア旧ユーゴスラビア共和国の首都スコピエで生まれていますが、当時のスコピエはオスマントルコ帝国領のコソボ州・ユスキュプという町でした。

洗礼を受けアグネスという名前をもらっています。




両親はアルバニア人で、父は実業家でしたがアルバニア独立運動の闘士でもあったようで、彼女8歳の時に亡くなっています。

両親はマケドニアに住むアルバニア人のカトリックであったが、当時この地方においてはアルバニア人にはイスラム教徒が多く、マケドニア地方にはマケドニア正教徒が多かったようです。

18歳で故郷のスコピエを離れて、修道女会に入り、27歳の時に終生誓願を宣立し、以後シスター・テレサとよばれることになったようです。

その後の活躍は周知の通り。




1979年にノーベル平和賞を受賞。

1991年には、優れない健康状態を押してテレサの念願であった故郷・アルバニアに最初の「神の愛の宣教者会」の支部を設立しています。

1996年にはアメリカ名誉市民(過去6人しかいないようです。)

1997年9月5日に87歳で亡くなっています。


死後たった6年後の2003年10月19日に列福されていますが、これは驚くべき早さだそうです。
彼女の場合は生前から聖女の誉れが高かったため、例外的にすぐに行われたそうです。



*お客様にしばしば「彼女は何人か」と尋ねられます。出身地が現在のマケドニアなので、お答えするのは容易ではありませんが、彼女は以下のような言葉を残しています。

By blood, I am Albanian. By citizenship, an Indian. By faith, I am a Catholic nun. As to my calling, I belong to the world. As to my heart, I belong entirely to the Heart of Jesus
.

2009年10月15日木曜日

アルバニアの気候<秋>


突然、今週火曜日(10月13日)から気温が下がりました。
前日の月曜日(12日)まで日本からツアーのお客様が11名、さらに先週の日曜日(10月4日)まで15名様がアルバニア・マケドニアの旅にいらっしゃっており、時に雨に降られたりもしましたが、比較的お天気に恵まれていたので、この寒波がやってきたのがお客様をお見送りした後だったので、本当に良かったです。

アルバニアは日本の東北地方から函館あたりに相当する緯度に位置しながら地中海性気候の影響を存分に受けていますので、平野部では、想像されるほど寒くはありません。

しかし、この旅の気温の低下は、先週まで汗ばむような温かさでまだまだ上着なしで出かけていた現地の人々を驚かせました。

最低気温は10℃を切っていたようです。

このまま冬に突入するとは思えませんが、風邪など引かないように気をつけたいものです。

2009年10月1日木曜日

実りの秋



アルバニアでは野菜やフルーツをスーパーマーケットよりも、このようにしてお店の前でご自慢の商品を広げている八百屋さんで買う方の方が多いです。


年中通じて様々な新鮮な季節の野菜やフルーツがアルバニア各地から届けられますが、やはり秋は特にその店先は豊富な種類で、にぎわいを見せています。


カキやモモ、ブドウ、ミカン、リンゴなど日本でもおなじみのフルーツもありますし、オレンジやレモンといったまさに地中海沿岸の国を思わせるかんきつ類、さらに洋ナシ、ブラックベリー、ザクロなどあまり日本人に馴染みのないものも、道々私たちの食欲をそそります。